15分くらいで入ったんじゃないかな。
人はたくさんいたけど中では観やすかった。
絵の前で立ち止まって唸ってる、みたいな人がいなかったな。
むしろ解説書の前に人だかり。
特に音声ガイドつけて立ち止まってる人多かったです。北村一輝効果?
個人的には「洗礼者ヨハネ」が美男子でヤバかったです(涎。
観た瞬間に「海野はやる気が5上がった」よ、。
なのになぜかその絵の前にはあんまり人がいなくて、何度か戻って観たけどいつもじっくり見られてその度に無意味にテンション激上りしてました。
存分に堪能した後で「さぁ帰るか」と出口前の資料として展示されてたカラヴァッジョ作品が所蔵されてる美術館マップに足を止め見てたら「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」って作品がロンドンに。
「なぬ??」と思って後で「サロメ」を調べました。
オスカーワイルドの戯曲「サロメ」のあらすじとしては、サロメ、ヨハネに一目惚れ。
しかし、その愛が憎しみに変わり、でもサロメは王女だから単純に自分で手は下さず、祝宴で王の前で美しい踊りを舞い、そのご褒美にヨハネの首を所望するっていう。
それで斬首されたヨハネに愛おしげに頬ずりキスするサロメの狂気。
どうやらそんな話みたい。
ヨハネの美しさとマジメさがサロメに愛と殺意を抱かせ、死を招いたみたいな。
うーん、なんという狂ったロマンチシズム!
これぞ、ザ☆デカダン。むむむむむ。
と、そこで更に「いや待て、ヨハネって聖書に出てくる人じゃないの?」と思ったので今度は「ヨハネ」で調べたら、一応同一人物なんだけど、そんな色っぽい物語ではなく。
祝宴で踊った王の娘が王にヨハネの首を望むのは同じだけど、娘自身の要望というより「なんでも褒美を与える」と言った王の言葉に対し母ヘロディアに「何を望みましょう」と相談した答えが「ヨハネの首」だったという。
ヨハネは預言者で王も信頼していたけど、王とヘロディアの結婚が近親婚であることを非難していて、それをヘロディアが恨んでて…という話。
娘の名もサロメと言うより「ヘロディアの娘」という書かれ方。
最初に戯曲のあらすじ読んだ時、カラヴァッジョは斬首モチーフ好きだったようだし喧嘩して人を殺しちゃったりしてるんで「退廃芸術的愛憎狂気に共鳴して描いたのかな」って思ったけど「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」の絵を探して見たら、皿の上に載せて持ってる人が顔背けてるんで聖書の話の方ですね。
カラヴァッジョは1600年前後の人ですし。
因みに、斬首されたヨハネでは私のやる気はあがりませんでした…
はい。てな訳で、ざっくりした教養も2上がりました。